行政法の択一式 | 行政書士の勉強法について


行政法の出題数は、択一、多肢選択、記述式合わせて22問。そのうち、最も出題数が多いのが択一です。


行政法択一攻略のポイントは、細かい点を丁寧に暗記することです。 暗記は必須スキルだと思って、割り切って覚えましょう。


ただ、丸暗記するよりは、他の条文と比べて、

・似ている点
・異なっている点


を意識しながら覚えていくと、整理しやすいです。


問題でも、似ている点と異なっている点はよく突かれるので日ごろから意識しながら勉強していくと、点が取りやすいと思います。

たとえば、

第五条 行政庁は、審査基準を定めるものとする。
と、
第十二条 行政庁は、処分基準を定め、かつ、これを公にしておくよう努めなければならない。


この2つの条文を比べると、審査基準は必ず定めなければなりませんが、 処分基準を定めることは努力義務です。 こういう、似ているのにちょっと違う部分は、試験に出しやすい(受験生を振り落としやすい)ので、良く出題されます。

また、 行政法の特徴である、

・細かな規定
・例外と例外の例外
・条件+結論


も、きっちり整理して暗記が必要です。


●行政書士の過去問でポイントを確認


実際の出題例をもとに考えてみましょう。


平成28年 問13

(行政書士試験研究センター のホームページ参照)


この問題で注意したいのが、黄色でマーキングした部分です。 行政法の問題においては、些細な違いを見つけさせる問題が頻出です。 たとえば、

1の「形式上の要件に適合しない申請」を、「申請があったときは必ず」と変えてみたり、
2の、「同時に、」を、「常に同時に」に変えてきたり、
3の「努め」を抜いてきたりします。


だから、 申請と見たら、「どんな申請?」「申請ってそもそも定義は?」と、言葉の意味を正確に覚えることが大事です。


それから、 時期や方法を示している条文問題に出会ったら、 その例外や、例外の例外があると思って整理して覚えましょう。 行政庁といえども、実際は人間がやることです。常識的に考えて、「常にそこまでやらなきゃいけないの?」という視点も持っておくと分かりやすいと思います。


最後に、 「~ねばならない」「~することとする」「~努めなければならない」をきっちり覚えることも大事です。
それぞれ、前に条件が付くので、 条件+結論 をセットで覚えましょう。 場合分けしながら覚えていくと、整理できていいと思います。 これは、覚えるしかありません。


感覚としては、些細な差ですが、 条文にはっきり書いてあるので、試験には出しやすいのです。


行政法は、条文をストレートに聞いてくる問題がほとんどなので、 愚直に条文を勉強した人は、点が取れます。 法的思考力が0では困りますが、「覚えていれば解ける問題」なので、愚直に覚えるしかないです。


ただ、覚える課程を丸暗記にしてしまうより、 上記のように整理しつつ覚えていった方が分かりやすいとは思います。 過去問と条文集を見比べて、 「なるほど、こんな細かいところも出るんだな」 「ここでひっかけてきたか」 とクイズ感覚で楽しんで勉強してみると、いいかもしれません。


とにかく、時間をかければそれだけ点が取れる択一問題なので、 コツコツ取り組むのがお奨めです。