行政法の多肢選択式 | 行政書士の勉強法について

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多肢選択とはどんな問題か

行政法の多肢選択は、判例から出題されます。
まず、多肢選択とはどんな問題か、整理しておきましょう。

多肢選択では、文中の空欄に入る4つの言葉を、
20個の選択肢の中から選びます。
長い文章の出題なので、条文そのものではなく判例から出題されます。

多肢選択は、1問8点なのですが、
1つの選択肢につき2点で、全部の選択肢があっていなくても、
あっている部分には点がつく、お得な問題です。
問題文が長くて時間がかかり、苦手意識を持っている受験生もいると思いますが、
1個でも当たれば2点もらえるので、得点源だと考えた方が良いでしょう。

多肢選択で点を取るポイントは2つです。
1.重要な判例はしっかり覚えておくこと
2.同じ選択肢が入る空欄ごとに、埋めていくこと

①重要な判例を覚える

テキストに出てくるような重要判例は覚えておくことです。
少なくとも、「ああ、見たことあるな」という程度までは覚えておきましょう。
その程度でも、2~4点は取れます。
行政法の多肢選択の場合、判例の結論よりも判断過程が出題される傾向にあるので、そこを丁寧に覚えておくよう、意識してみて下さい。
結論よりも、判断の課程が大事です。

①空欄に埋めていく

判例を覚えていれば、空欄に入る言葉をすらすら選べるでしょうが、覚えていなければ考えるしかありません。そんなときに、ただ全体を眺めていては混乱するだけなので、同じ言葉が入る空欄ごとに考えていきましょう。

このときヒントになるのが、20個の選択肢です。

選択肢の中から、
・意味がわかるもの
・なんとなく「これかな?」と思うもの
・絶対に使わないな、と思うもの
を探して、絶対に使わないと思うもの以外を、空欄に入れていってみましょう。

例えば、アの空欄に「許可」と入れたら、他の部分のアも「許可」となるので、それで意味が通じる文章になるか、確認します。意味が通れば、それが正解で、意味が通らないなら別の選択肢があります。

ちなみに、選択肢は受験生を迷わせるよう、似た表現がいくつも含まれています。たとえば、「明白」「明確」「確実」などです。

意味的には変わらないと思っても、「判例の一節」からの出題なので、判例で使用された単語を選ばなければ得点できません。勉強していて、「この単語、なんか似たような言葉が多くて紛らわしいな」と思ったら、注意して覚えるようにするといいですね。

行政法の問題の特徴として、上記のように意味は同じようなものでも、正しい単語を選ばないと不正解、という問題が多いです。

受験生としては、イライラする問題ですが、行政書士の行政法の問題とはそういうもの、と割り切った勉強が大事です。

行政書士の過去問でポイントを確認

平成28年度 問43

次の文章は、ある最高裁判所判決の一節である。空欄 ア ~ エ に当てはまる語句を、
枠内の選択肢( 1 ~20)から選びなさい。という問題について。
(行政書士試験研究センター のホームページ参照)

判例を覚えていればすらすら答えられる問題ですが、覚えていなかったときでも点を取れる考え方で解いてみましょう。

同じ選択肢が入る空欄ごとに、埋めていくことがポイントです。

(ア)を例に考えてみましょう。

こういう問題では、同じ選択肢が入る空欄がたくさんあるほど、選択肢が絞り込めます。空欄が1個しかないと、その一文(や、問題分全体)から判断しなければならないので、覚えていないと難しいでしょう。

でも、間違っても空欄にしないように。マークシート方式なので、勘でもいいから何か選ぶこと。

さて、(ア)についてです。
行政庁の (ア) に任された (イ) の (ウ) を求める訴訟においては、

ここだけ読んでもさっぱり絞り込めませんが、よくよく見てみると、アは、「濫用」という言葉とセットで使われているようです。

濫用とセットになるのは、権利と裁量権だな、と なんとなく思い出せるのではないでしょうか。(それも思い出せないとなると、ちょっと厳しいですね)選択肢を見ると、当てはまりそうなのは「裁量」しかありません。

ためしに、全ての空欄(ア)に「裁量」を入れて読んでみると、意味が通じそうです。と、いうわけで(ア)は「裁量」です。

そうなると、この文章は、行政庁の裁量権の濫用とその訴訟についての問題だということが分かるので、あとは、関係ありそうなキーワードを必死に思い出しましょう。
・行政庁が裁量でできること
・裁量権が濫用にあたるとき
などを思い出して連想していくと、選択肢が絞れて来ると思います。

なお、覚えていなければ分からない問題もあります。
(エ)に入るのは、4重大 8重大かつ明白 11明らか 15明確
のどれでもあってそいうな感じですが、答えは一つ。

問題文に「最高裁判決文の一節」とある以上、判決文で使われている言葉を選ばなくてはなりません。

行政法で点を取るには、丁寧な暗記が必要なのを実感していただけたでしょうか。

テキストに出てくる判例は、しっかり覚えておきましょう。

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